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シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の預金引き出しに米規制当局が介入したことで安心感が広がったことが背景となっての急反発で想定よりもやや強い動きに繋がっているのが現状です。

エコノミストの重鎮であるサマーズ氏ですら今後の世界経済動向が読みにくくなっている状況であり、その他のエコノミストやストラテジストも今まで言っていたことと真逆の事(タカ派だった人がハト派、ハト派だった人がタカ派)を言っており、ぐちゃぐちゃな状態で「これ」といったバイアスをどちらかに持つことは危険であり、積極的に手を出しづらい局面とも言えます。

Fed利上げ予測MAPを見ても、今年の2月時点ではターミナルレートは4.75-5%で、11月には利下げに転じるとの予測だったのが、2月25日にはターミナルレートが5.25-5.50%まで上昇後に年内はこの水準を維持する(利下げなし)予測となって、SVB破綻後は歪な形となって、現在のターミナルレートは5-5.25%(5月)となって、6月からは利下げに転じるとの予測となっており、短期間で市場の予測が上下に大きく振れており、乱れうち状態。
乱れうちをしている場所に安易に入りこめば、いつ流れ弾が当たり被弾するかわからないので上に振れても、下に振れても結局は結果論でしかなくリスクの方が大きいというのが現在のマーケットだと筆者は捉えているため、「わからない場所」は見送るべきでしょう。
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