エヌビディア、ダウ平均でインテルの後釜に
- インテル、ダウで今年最悪のパフォーマンス
- Nvidia株価は時間外で2.2%上昇、インテルは1.6%下落
- シャーウィン・ウィリアムズもブルーチップ・インデックスに加わる。
インテル INTCは、 25年間続いたダウ工業株30種平均 <.DJI>の中で、エヌビディア NVDAに取って代わられることになった。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが金曜日に発表したところによると、エヌビディアは来週、ダウ DOWに代わって塗料メーカーのシャーウィン・ウィリアムズ SHWとともにインデックスに加わる。
かつてはチップ製造で圧倒的な強さを誇っていたインテルだが、近年はライバルのTSMC 2330に製造の優位性を譲り、チャットGPTを所有するオープンAIへの投資を見送るなどの失策で、人工知能ブームに乗り遅れた。
インテルの株価は今年、 (link) 54%下落し、株価指数で最悪のパフォーマンスとなり、株価加重平均のダウで最も低い株価となった。
インテルの株価は金曜日の拡大取引で1.6%下落し、一方エヌビディアの株価は2.2%上昇した。
インテルが PCとサーバー事業の将来について楽観論 ( (link) )を表明 し、今四半期の売上高を予想を上回るとしながらも、"やるべきことはたくさんある "と警告した 翌日の出来事である 。
「ハーグリーブス・ランズダウンのマネー&マーケット部門責任者、スザンナ・ストリーター氏は、「ダウ・ジョーンズの構成銘柄の地位を失うことは、インテルにとってまた新たな風評被害となるだろう。
「また、この指数に連動する上場投資信託(ETF)()、インテルは除外されることになる。
1968年に設立されたシリコンバレーのパイオニアであるインテルは、メモリーチップを販売した後、プロセッサーに転換し、パソコン産業の立ち上げに貢献した。
1990年代には、"インテル・インサイド "ステッカーが日用品である電子部品を高級品に変え、やがてノートパソコンのいたるところに貼られるようになった。
インテルの 2023年の売上は540億ドル ( (link) )で、パット・ゲルシンガーがCEOに就任した2021年から3分の1近く減少した。アナリストは、インテルが1986年以来初の年間純損失を計上すると予想している。
同社の価値は、30年ぶりに1000億ドルを下回った。
評価額3兆3,200億ドルで、世界で2番目に価値のある企業となっているNvidiaとは比較にならない。
エヌビディアのAIリード
エヌビディアは、同社のチップがジェネレーティブAI技術に不可欠な役割を果たしているおかげで、世界の半導体産業の要として台頭し、過去2年間で株価を7倍に急騰させた。
同社の株価は今年だけで2倍以上に上昇している。
かつてはエヌビディアのグラフィック・プロセッサーを搭載したPCを求めるゲーマーの間でしか人気がなかったが、今では AI市場のバロメーターと見なされて いる。
6月に実施された1株を10株に分割する株式分割((link))も、株価指数への組み入れを後押しし、高騰する同社株を個人トレーダーがより身近に感じられるようにした。
一方、インテルは、エヌビディアが支配するAIチップ市場でシェアを拡大するのに苦戦している。エヌビディアの チップは入手が困難で、AIデータセンターではプロセッサの技術的優位性と交換コストの高さにより、さらに交換が難しくなっている。