【波動分析:GOLD】年足から振り返るゴールドの超長期波動サイクル

今回の波動分析シリーズはゴールドを取り上げます。
年足、月足、週足を基にした超長期波動サイクルの分析です。


年足
金の変動相場制が開始したのが1971年なので、ここを起点と考えることに異論はないでしょう。
年足を見ると、誰が見てもわかる3段上げが確認できるので、チャートに示したようなカウントを考えます。
変動相場制とともに始まった波動サイクルの最後の波Ⅴを形成しているフェーズということです。

快照


月足
過去20年スパンの月足に主要な出来事をプロットしています。
グリーンの波動が年足の波動。その下位波動である月足波動をブラックで示しています。

快照

現時点(2021年5月末時点)での史上最高値はパープルの水平破線で示した約2000ドルとなっています。

月足での目立つ動きは、やはりリーマンショック後につけた当時の最高値から2013年5月のバーナンキショックを受けた大きな下落ではないでしょうか。
2015年12月に底を打つまで800ドル以上下落しています。
この一連の動きは、現在のコロナ相場における大金融緩和からのテーパリング開始でも似たような動きを形成する可能性ありとして要警戒と見ています。
詳しくは下記リンクのアイデアに記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。


【コラム】前回のFRBテーパリングで市場はどう反応したのかを振り返る(米国10年債利回り/ドル円/S&P500/ゴールド)
【コラム】前回のFRBテーパリングで市場はどう反応したのかを振り返る(米国10年債利回り/ドル円/S&P500/ゴールド)



さて、2015年12月に底を打ってからは高値・安値ともに切り上げる上昇トレンドが発生しています。このことから2015年12月を起点とした新しい月足の波動サイクルがスタートしたと捉えて良いでしょう。
上位足である年足波動と対応させると、年足Ⅴ波における月足の上昇5波動(ブラック(Ⅰ)-(Ⅴ))を形成中という見方です。

現在はその中の(Ⅲ)波か(Ⅳ)波目、もしくは(Ⅴ)波がすでに開始していると見ることができると思いますが、個人的には週足波動との対応から(Ⅳ)波目ではないかと見ています(下記週足で解説)。

何れにしても(Ⅴ)波で史上最高値2000ドルを試す動きや、史上最高値を更新する動きは十分に考えられると思います。
ただし、最高値更新の壁となり得るものとしては上述したFRBによるテーパリングの早期化が挙げられるでしょう。


最後にこの月足上昇5波動(ブラック(Ⅰ)-(Ⅴ))の(Ⅲ)波付近の動きを週足で見てみます。


週足
いくつか考えられるカウントのパターンのうち、縦軸と横軸の比率から個人的に最も確度が高いと思っているのが以下のチャートに示した波です。

快照

月足(Ⅲ)波の起点が2018年8月ですが、ここから週足波動の5波構成が確認できることから、一旦月足(Ⅲ)波は終了して、現在は(Ⅳ)波(週足波動パープルのABC波)を形成しているのではと見ています。
つまりこのまま上昇を続けて最高値を試す、もしくは最高値更新するというよりかは、一旦再度下値を試す動きが出て(パープルC波)、そこから再び上昇して最高値更新チャレンジの動きが出るという見方です。

横軸(時間軸)の観点からも、パープルの上昇5波がこれだけ上昇しているのに対して、このまま最高値を更新する上昇を続けていくのでは調整の期間が短いと見ており、その意味でもまだ上昇5波の調整の段階なのではと考えています。


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