米10年債利回りとドル円が相関

チャートは4時間足です。

このところドル円は弱く下落してきていますが、これについて米10年債利回りに着目したい。

トランプ氏が当選後は先のインフレ懸念材料からトランプトレードとしてドル円は堅調でした。しかし今は12月のFOMCの金融政策、そして来年以降のアメリカのインフレ動向、そして金融政策についての思惑でドル円は下落していると考えています。

先週金曜日にトランプ氏はベッセント氏を次期財務長官に指名しました。
ベッセント氏は三つの矢として、①財政赤字をGDP比3%に削減②日量300万バレルの原油増産
③GDP成長率3%の実現を掲げています。
特に②日量300万バレルの原油増産は原油の輸入コストを引き下げるので、インフレ抑制政策となります。

ベッセント氏の次期財務長官指名あたりからは、懸念していたインフレ再燃やそれによる追加利上げなどの思惑が後退し、米10年債利回りは下がってゆき、ドル円も下落していると考えらえます。

また、12月の日銀会合ではすでに67%も利上げを織り込んでいるため、円高要因としてドル円の下落の材料になっていると考えられます。
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